前回の
続きです。
⑤雨どいとウインドウシルの取り付け
完全に車体を一体にしたら、いよいよパーツ類の取り付けに入ります。
まずはエバーグリーンのプラ棒を雨どいに見立てて貼り付けます。
編入組のポイントになる一段下がる部分は、高さをずらして貼り付けた二本のプラ棒を接着した後、タミヤセメントを流してこみ、乾燥後に紙やすりで均すという方法を取りました。これは交流運転会の時に参加してくださった方に教えていただいた技法を応用したものです。思ったより馴染んでくれて満足です。
ウインドウシルは編入組の特徴です。Bトレでは中間車のみモールドで表現されていますが、今回作る編成では先頭車にあるため、こちらもプラ棒を貼り付けました。
話は雨どいに戻ります。前面の部分は製品よりも低い位置に貼り付けます。具体的には1ミリほど下げました。位置決めには鉄コレを参考にしています。
プラ棒を丸みを帯びた前面に貼り付けるのは苦労しました。予め曲げておき、瞬着で少し強引に貼り付けました。
⑥手すりの取り付け
Bトレの寸法が滅茶苦茶なこともあって、窓の横はかなりタイトな取り付けとなってしまいました。トレジャーの1ミリ幅の汎用品を使っています。
左下ものは編入組のもので、雨どいがあります。手すりはこの雨どいをまたぐ様に設置しています。この部分の鮮明な写真が幾ら探しても出てこなかったので憶測で作っています笑
ちなみに末期の編入車は雨どいがパイプ状のものに交換されていて、手すりの形も取り付け位置に向かって少し窄まるものが使われていたようです。これは冷房改造y時に行われたのだと思われます。
⑦前面周りの加工

全ての先頭車に共通して標識灯の交換を行いました。ロストのパーツがそれです。
また、鳩掛けや副標掛けを取り付けました。貫通扉のドアノブは新製車と編入組で形状が違ったので作り分けしています(写真がないので比較できませんが…)
写真の車両は1908号をモデルにしています。プラ棒で作った箱のようなものはジャンパケーブルを収めるもので、編入車の大阪方先頭車にのみついてるものです。
おでこに付いた前照灯はBトレのものです。もともと前面パーツと一体になっていましたが、そのままではかっこ悪いので分離させて屋根に取り付けています。
⑧屋上の配管を敷設する

いわゆるパイピングです。もともと手先が器用ではないので模型自体きれいに作れてない私ですが、真鍮線の加工となると更に苦手意識が強くなります。Bトレでのパイピング経験は今年製作した115系を含めてもそれほど回数がないので、今回を機に少しでも慣れればと思います。
さて、表題の通りですが資料がほとんどありません。
このほとんどというのは、クレーンで搬入されている様子で屋根上が少し写りこんでいるとか、俯瞰写真で分かったりという程度のもので、はっきりこうなっていると鮮明に撮られた記録は見つけることができませんでした。
編入組の妻板同様、この部分に関しても憶測での製作になっています。
写真の真ん中は中間車です。これも製作当初は分からなかったので自己流で作りましたが、後々多少は屋根の様子が分かる写真が出てきました。結果はこれとは違う(笑)ものでしたがこればかりはしょうがないと諦めています。
なお配管についてですが、新製車と編入組では根本的に違うものだと考えてよいでしょう。
ただし、1810が1900に編入された際にTc車からMc車に電装化された車両があるのですが、それら3両は編入組の癖に新製車と同じ配管の回しで引かれていると思われます。
そもそも編入組に関しては、車両によってランボートやベンチレーターの設置位置自体も異なっており、法則を見つけるのに苦労しています(実際全容は解明してません)
完全に余談ですが、鉄コレのBセットに含まれる元両運の1905号の屋根上は配管はどうであれ概ねあれで間違いないと思います。ただ、あれを見て編入組のパンタ車はあのような屋根上なのかと思うと違うので注意が必要ですね。
配管は0.3ミリの真鍮線で、パンタ台座はボナの国電用、ランボートも同じくボナで西部用のものを使っています。
ヒューズボックスはトレジャーで、避雷器は自作です、
⑨保護棒の取り付け

淀屋橋開業に際して、地下区間で窓から手や顔を出すのを防止するために取り付けられたのが保護棒です。
この保護棒ですが、通常のプラ量産品で再現するのは難しいところがあります。大抵はガラス側に棒を模した何かが印刷されるに留まります。
今回はの特急車製作にあたってはかなり重要なポイント、作品を印象付ける部分になると思いますので丁寧な工作が必要です。
取り付け方は非常に迷いました。やり方は2種類です。
1つは真鍮線をコの字型にしてそれを車体側に開けた穴に差し込む方法。
もう1つは割りピンを使って固定する方法です。
実車の写真を見るとどちらの方法も間違いで、保護棒の両端はマイナスドライバーみたいに平たくなっていて、そこにボルトか何かを差し込んで固定しています。ですが、Bトレという特性上、そこまで再現されたパーツがあったとしても長さが合わないでしょうし、コストも嵩みます。
悩んだ挙句、今回は後者の方法を採用してみました。真鍮線の太さは0.2ミリです。
二本ある保護棒を平行に、そして長さも同じでないとかっこ悪くなってしまうので想像以上に大変な作業でした。
この保護棒ですが、新製車は戸袋窓の部分にはないので誤って設置しないように注意してください。
今回はここまでです。次回に続く。
本当は今頃とっくに完成していて次の運転会に向けてロクサンでも作ろうと思っていたのですが、最後のイベントとも言えるインレタの転写で塗膜が剥がれる自体に見舞われ、修正吹きも上手く行かずでやる気が完全に削がれてしまいました。
現状製作期間は4ヶ月ほどですが、これを最初は1ヶ月足らずで作ろうとしてたんですから自分に呆れてしまいます(笑)
まぁ、その短期間で仕上げてしまった某メンバーには驚くしかないですけどね(苦笑)
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- 2017/12/11(月) 11:35:40|
- Bトレ・私鉄
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