皆さまこんにちは。すぐに記事を書く予定でしたが、公私共に忙しくなってしまい久々の投稿となります。
4回に渡って書いてきたロクサンの製作記も今回で完結となります。
④スカート周りの加工
ベースをどうするか迷いましたが、他の車両と連結する兼ね合いからカトーを使用することにしました。
ボディ側をしっかり加工しましたので、スカートもひと手間加えることにします。

製品のままが上、加工したものが下になります。
丸で括弧った部分、これは双頭連結器の並連、密連を切り替えるコックです。
カトー製品は部品共通化のために、〇次車として発売されているものの、スカートに関しては作り分けされていません。
番号によって少しづつ位置が違うほか、形が異なるなど、結構面白い部分ですので再現してみました。
加工にあたっては、トミックスの切り替えコックのモールドをカッターで薄くそぎ取り、瞬間接着剤で固定する方法を取りました。
カトーとトミックスで、再現している番号が違うのは面白いですね。
それからお気づきの方もいらっしゃると思いますが、エアホースも取り付けています。
今回も銀河のロストワックスを使用しています。密自連用の長いものは、宮沢模型の加工パーツ集に入っていたものを使用しています。

続いてジャンパ栓の枠です。左がトミックス、右がカトーです。
同じ模型を再現しているはずなのに、大きさが大分異なりますね。
個人的な感覚としては、これらの中間ぐらいが丁度良さそうなのですが…笑
迷いましたが、加工のし易さやモールドの好みなどを取ってこちらはトミックスのものを使用することしました。

こちらも加工していきます。2台のロクサンのうち、1台は使用しなくなったジャンパ栓を撤去していました。
実車の写真と見比べながら、不要なモールドを削除しておきます。
削除が終わりましたら、ジャンパケーブルを通すために、コックが開いたジャンパ栓を取り付けます。
●完成

ロールアウトです。手前が16号機、奥が8号機になります。
この写真ではカプラーが下を向いていてダサい上に、高さが足りなくて電車と連結できませんでした。
現在はカプラーポケットを改修したため、全ての問題をクリアしています。

16号機を正面から見てみます。
不要なジャンパ栓を撤去したことから、気持ちスッキリとして見えます。
信号炎管とワイパーは銀河モデル、ホイッスルはカトーを使っています。
それぞれのパーツは使いやすさですとか、そういったことを考慮した上で選んでいます。
ナンバーはロクニに続いてトレジャータウンの金属インレタです。実感的になるのでお勧めです。
課題であった貫通扉下のステップも、トミックスの顔に挿げ替えたおかげでシャープな印象になりました。

屋根上です。8号機と16号機で避雷器の位置が違うことから、配管の引き方も当然異なります。
配管の色に関しては分からなかったため、黒にしてあります。トミックスのHOに合わせました。
●蘇るあの時、あの場所

完成させた車両を早速走らせてきました。今回は落合にあるリカラーさんです。
鉄橋を渡る115系とロクサン。
実際の区間でこんな形の鉄橋は無かった?と思いますが、雰囲気は抜群です。
ブロワ音が聞こえてきそうです。

ロクニと三重連で峠を下ってきます。三重連の時は総括制御ができたそうですね。恥ずかしながら最近知りました。
この光景も再現したかった姿なので満足です。

イメージは丸山付近でしょうか。
下り列車ではロクニとロクサンの位置が離れているため、無線でやり取りをしながら峠を登っていました。
前方のロクニに乗務する機関士が信号の確認を、ノッチの指示は本務機であるロクサンの機関士がしていました。
横川での制動試験時の掛け合いもかっこいいのですが、客車列車ですと車掌さんからの発車合図も当然あるわけなんですね。
3名のプロが、無線を使って安全に列車を出発させ、軽井沢を目指すのです。
車掌「〇〇列車発車ぁ!」
ロクニ機関士「〇〇列車発車ぁ!」
車掌からの出発合図を受けたロクニの機関士はそれをロクサンの機関士にも伝えます。
当然復唱することから、都合3回の発車の歓呼が聞こえるわけです。
峠に挑んだ列車たち。どんなに良い車両を作っても、それを操るのは人の手なのです。
そんな現場の力も含めた、この碓氷峠という場所と、黙々と任務をこなしていたロクサンがやはり好きです。
いまだロクサン、そしてロクサン。
☆☆☆☆
製作にあたり参考にした文献
・ネコパブリッシング 鉄道車輌ガイドvol.11 EF63
・ネコパブリッシング Rail Magazine(2007年12月号)
・イカロス出版 電気機関車EX vol.05
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- 2019/07/16(火) 12:30:05|
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