みなさまこんにちは。本当なら完成しているはずのロクサンでしたが、最後の調整に手間取っていて未だに完成できず。。
今月中に記事がきちんと完結するか心配です(汗)
①前面の改修
前回の続きからスタートです。お話した通り、トミックスの顔を移植します。
ロクサンは2両1組で運用されていましたので、今回は2両まとめて製作します。そのために、トミックスの中古品をその数だけ用意しておきます。状態はそれほど気にしませんが、パンタグラフやステップ等のパーツの欠品が無ければ大丈夫です。

合計4個の顔を切り出しました。Bトレの前面を参考に斬って調整します。
Bトレを普通に組み立てる要領で用意したボディにこの前面を取り付けます。とは言っても、そのままでは取り付けられませんのでABS接着剤で固定します。1日置いて乾燥させた後、隙間を埋めるように黒い瞬間接着剤を盛ります。やすりがけをし、平滑になればOKです。
続いて手すりを取り付ける箇所に穴を開けます。元のモールドを彫刻刃で薄く削り取った後、それを参考に開けていきます。
開け終わると、今度はそのモールドが完全に消えるように、やすりがけを再び行います。
テールライトは金属に交換するためモールドごと削除してしまいます。また、金型の都合でC'アンテナ用の取り付け穴が空いてますので、これを埋めてしまいます。
このように、トミックスのロクサンのロッドが違っても、同じような出来になるよう調整しますので問題ありません。
ちなみにボディの組み立てには、製品の通りブロックを使っています。こうすることで、側面同士の平行がだせますし、何より頑丈にできます。ブロックはそのままだと動力を組み込む際に干渉してしまいますので、予め削っておきましょう。
また、この時に動力をはめ込むためのツメを取り付けておくと、後々楽になります(この時取り付けたツメは外れてしまい、今になってヒィヒィ言ってますので、面倒なことはさっさと終わらせましょう)
②屋根周りの立体化

まずは前頭部と屋根の境目にある雨どいを取り付けます。前回の時に「各パーツをシャープにする」話をしたと思いますが、唯一それが叶わなかったのがこの部分になります。
雨どいに見立てたプラ棒を取り付けるのですが、そんな細いプラ棒が存在しません。なので太くなってしまいました。
これでも細くなるよう切り出してはいるのですが、オーバー表現なのは否めないですね(汗)
ロクニも同じ工法で製作していますが、そろそろ変えたいですね。

次にパンタ台座を取り付けます。製品の台座はお貧弱なモールドで、とてもパンタを支えられそうにありませんでしたので(汗)
形状は近いものがよく分からなかったので、手持ちの国電用(ボナ)を使用しています。
そういえば書き忘れていましたが、Bトレ用のパンタ取り付け穴は塞ぎました。
最後にパイピングをすれば屋根の大方の作業は終了となります。今回はロクサンの1次型と2次型を製作しますので、配管の回しが異なっています。製作時に注意しなければいけないポイントですね。
本日はこの辺で失礼いたします。次回は水切り等のお話です。
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- 2019/05/13(月) 20:57:48|
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●あいさつ
皆さまお久しぶりです。最後の更新から大分経ってしまいました。元号も令和となり、新しい時代の幕開けです。
更新していない期間は肝心の模型はあまり進まず…一方で旅行で美味しいものを食べたり温泉に浸かったり、貴重な車両を観察したり(笑)
多忙な日々ではありながらも充実した日々をおくっています。
また、3月末にはGRAND CHARIOT新年会を開催し、ゲストを招いての非公開運転会を行いました。
参加してくださった皆さま、ありがとうございます。私も模型製作に再びを火を付ける、有意義な時間を過ごすことができました。
個人的に色々反省点がありますので、次回がある際には改善します。今後ともよろしくお願いいたします。
さて、本題ですが、表題の通りです。私自身、EF63は過去に二回製作しましたが、共に納得いかず…。
どうにか自分の中で納得できるものを作るということをテーマに、半年以上前から製作をしてきました。
ようやく完成が見えてきたことと、記事にするネタも溜まってまいりましたので、複数回に分けて更新していきます。
●ロクサンが持つ、不思議な魅力
記事のタイトルである「いまだロクサン、そしてロクサン」は、Rail Magazine(2007年12月号)の特集記事の中でのフォトグラフから引用したものになります。これはロクサンに魅せられた撮影者の想いが込められたタイトルだと思うのですが、思わず唸ってしまう、そんな文章でした。当時はたかだが鉄道好きの学生である私に、そんな上から目線で言われる筋合いは到底ないと思うのですが(笑)、今でも脳裏に焼きついてるということは、それだけ響くもの、共感するものがあったんでしょう。
横川と軽井沢に立ちはだかる、碓氷峠という難所。大量輸送の時代にあって、多くの旅客を運ぶために選ばれた粘着運転方式、補機としての役割。そこに登場したEF63ことロクサンは、その区間が廃止されるまで使命を全うしました。2両1組で運用され、どんな列車にも繋がれたロクサン。厳しいスカート周りとは裏腹に、貫通扉を正面に配置した凛々しい顔。側面には万が一のための蓄電池の蓋が目立ち、そして大型のルーバーから聞こえてくる独特のブロワ音(送風機。発熱した機械を冷やすためのもの)。ホイッスルと一緒に峠にこだまする…。脳裏にそんなロクサンを思い描くと、ロクサンがやはり私の中で一番の機関車であり、そしてそれは今後も変わらないんだと思います。こんなにも魅力的な機関車、他にあるでしょうか?それだけ私にとってのロクサンは憧れのような、そんな特別な機関車なのです。…と、さも見てきたかのように語ってしまいましたが、実は現役の姿を見ることは叶いませんでした。ですが、映像や写真、文章。それからでもヒシヒシと伝わってくる特別な何かがあるのです。

毎年、横川の文化村には足を運びますが、そこでロクサンが動いていた頃の空気というものを想像するのは楽しくも切なくもなります。
ただ…欲を言うのであれば現役の時に足を運ぶのが間に合えば良かったと思います。こればかりは年齢という1つの壁がありましたので(汗)
そんな私の中でのロクサンに対する想いは、現役を知らなかったからこその憧れ、そういう面から心を引きずられているのかもしれません。そしてその想いはいまだロクサン、そしてこれからも変わることのない愛すべき機関車、そしてロクサンなのです。
●ロクサンは顔が良い
ロクサンに限らず機関車は顔が決め手になることが多いと思います。新性能電機に関しては殆どが箱形で同じような塗装でありながら、個々のパーツの違いから様々な表情を見せてくれます。そんな中、ロクサンの特徴の1つに前面窓が金属抑えという点があげられます。機械の発熱でHゴムが溶けないようにするための部品選択だったようですが、こんな機関車は中々無いでしょう(EF66も金属抑えですが、あれも同じ理由なのでしょうか?)
常にギラギラとしてる姿は、さながらお召し機のような雰囲気をも感じます。
模型として作る上で、やはりこの部分は再現したいのです。
そして、顔の良さというのは実車のようなシャープさも重要になってきます。

こちらはBトレのロクサンです。各Nゲージメーカーと比べても、遜色ないくらい個人的には特徴を掴んでいると思っています。とはいえ、Bトレの金型の限界というものを感じざる終えない部分は多いです。
例えば下のほうにあるステップは分厚すぎます。確かに実車も目立つ部分ではあり、貫通扉の張り出したステップなんかはチャームポイントかとは思いますが、これでは重苦しく感じます。
そして何よりC'アンテナが前面本体と一体というのは…(笑)
Bトレ本来のコンセプトである組み立て簡単ミニモデルというのを考えると、致し方がないのは分かるのですが、ファンからすれば、せめて別パーツにできなかったのかなぁとは思ってしまいます。

これは6年ほど前に私が加工したロクサンです。顔の良い部分としてあげた前面の金属抑えに色が上手く載せきれていません。当時の技術が拙いこともありますが、ガラスを含めて一体整形であるBトレのパーツにおいて、ここを塗装するのは至難の技です。
手すりのエッチング化はしたものの、やはり他のパーツが分厚いため、なんとも大味な雰囲気になっています。
今回の加工ではそういった部分をなるべくシャープにしていきたいですね。
なお今後の記事で出てきますが、例外的にシャープにできなかった加工箇所があります。それはその時にお話しようと思います。
さて、大分つらつらと書いてしまいしたが、ここから本題の加工記事に入って行こうと思います。
ここまでの内容を踏まえた上で、加工メニューをまとめてみます。
~ロクサン加工メニュー~
①前面の改修
②屋根周りの立体化
③水切りの作り分け
④スカート周りの加工
大きく分けるとこの程度です。文書にするとあっさりしたものですね。ただ、手を入れていない部分がまったくありませんけど(笑)
●加工のお話
①前面の改修

結局どうするのが手っ取り早いのか考えた結果、トミックスから移植することにしました。
メリットとして、前面ガラスが別パーツのため塗装しやすく金属抑えも当然シャープになります。それにABS素材でしょうから加工もしやすいです。
下部にあるステップはエッチング等で製品が出ておらず、既製品加工も考えたのですが、効率化を考えてこのようにしました。
もちろんデメリットもあります。Bトレの車体幅に比べて若干狭いため、調整が必要となります。
また、旧製品ですとクリームの警戒帯の部分が別パーツとなっているため、ここの隙間を埋める必要があります。
この部分は上手くリカバリーしようと思います。
私自身のロクサンに対する想いで殆ど埋まってしまいました(汗)
次回はこの前面を調理して箱にしていきます。
- 2019/05/05(日) 00:57:37|
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