以前、製品化されているスハネ25 503を弄りましたが、今回はその501を製作してみようと思います。
●実車について

この501は502と共に、北斗星運行開始当初から北海道編成に連結されている車両です。
後に登場した503と同様の車内設備を持ち、全位側よりシャワー室、ロビー、客室(ソロ)となっています。
外見上はパッと見、同じに見えますが…実際はまったくの別物ですね。
ここでスハネ各形態をメモ程度に記してみます。
外装(帯)
501/503:アルコン帯
502:通常帯
クーラー
501/502:AU77
503:AU76
ドア
501/502:Hゴム無
503:Hゴム有
全位側手摺
501/502:寝台側のみ14系タイプ(後の改造)
503::14系タイプ
…と。掘り返せば幾らでも出てきそうです。当然ですが、501/502と503とでは改造時期が違うので窓配置にも違いが見られます。
クーラーに関しては種車が違うので当然と言えましょう。AU76は24系などに積まれている大型タイプで、AU77は25形等に積まれている小型タイプです。
●Let's shorty!
この車両を初めて作ろうした時のこと。
503のロビーの窓を一部埋めればいいだけだと思っていました。
ところが…先ほども書いた通り、クーラーの種類が違うという大問題がありましてね。
切り継ぎは必須ということに。。
とはいえ、どうせやるなら窓配置も凝ろうと。
というわけでこのような形になりました。

参考までに改造前の側面を一緒に写してみました。
赤線の部分が切り継ぎ箇所になります。
左より「オロネ24-501」「オハネ25-560」「スハネ25-503」「オロハネ24-550」の側面を使用しています。
ヨンコイチという贅沢さですが、実際は余りのパーツを使っているのでそれほど金をかけた印象はありません(をい
改造方法ですが、スハネのパーツをベースにドア寄りに客室・ロビー部分を切り詰めています。これでクーラーが小型タイプになっても問題ありません。
特徴的なロビー部分の窓は、一度客室側ぎりぎりまで窓を拡大した後、大きく開いた窓の部分にプラ板をはめ込んで支柱を製作しました。窓を1枚にするより、細窓を入れて2枚にするほうが実車の雰囲気が出ると思います。
次回は通路側の改造になります。
寝台側以上に厄介になりそうです。
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- 2015/01/25(日) 18:12:32|
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1997年9月30日を持って、信越本線の横川~軽井沢間は第三セクターに移管されることなく廃止されました。
この区間は碓氷峠と呼ばれる鉄道の難所であり、66,7‰という勾配は国鉄時代から様々な技術を駆使して峠越えに挑みました。
1963年からはそれまでのラックレールを使用した旧線から新線に切り替え、補機にEF63を使用した粘着式運転となります。
それ以降約30年間に渡り、EF63はひたすら峠を上り下りし続けました。
今回の企画ではそのEF63をメインに、ヨコカルを越えた車両達をBトレで再現していこうと思います。
車両製作は気まぐれなので、更新頻度は滅茶苦茶だとは思いますが、何卒よろしくお願いします。
●EF63-15号機(1978年~仕様)

ベースとなるのは2007年のJAMで、カツミのブースで限定販売(後に別の場所でも販売)されたアンテナ無しを仕様します。
・ボディの一体化
Bトレではご法度な気もしますが、側面と前面を接着し、分割線を埋めています(理由は後述)
屋根に関しては接着する必要がありませんので、着脱可能となっています。
・手すりの取り付け
宮沢模型のグレードアップパーツを使い、各手すりをエッチング製に交換しています。
但し、一番小さな手すりは取り付けが困難でしたので断念しました(滝汗

・水切りの作り直し
EF63は全部で25両のみの製造でしたが、各機に様々な個体差があります。
その象徴の一つがこの水切りでしょうか。
洋白板を使って、末端の処理を実車に近づけてみました。
ちなみに製品の水切りは18/19号機などが該当します。
・区名札と協調無線機器の取り付け
ボディを一体にした理由はこれです。これら部品は製品の側面と前面の調度分割線に位置します。
最初は無視も考えましたが、やはり「横」の入った区名札を再現したかったですし、何より協調無線機器の箱は目立つので。
尚、区名札の位置は左右の側面で違います。
・スカートの加工・ジャンパ栓の取り付け
EF63のメインとも言える部分でしょうか。
本来ならKATOのスカートを取り付けるのが定石なのでしょうが、加工難易度が地味に高そうでしたのでパス。
結果的に製品のものを加工する形になりました。
ポイントとしては側面部分のスカート延長。それからエアホースや開放てこなどを追加しています。
2エンド側の特徴的なジャンパ栓類は、宮沢模型のパーツセットをベースに、実車の写真を見ながら取り付けました。
ゴチャゴチャした実車特有の雰囲気が出せたと思うのですがどうでしょうか…。
もっとも、
走るとぜんぜん見えないんですけどね。 定期的にあったロクサンの重連回送などで顔を出してあげるしかありませんね。
ロクニとの三重連を再現しても、写真に写るのはやはり1エンド側なので寂しい限りです。
まぁ、エンドによって雰囲気の変わるその実車に惚れたわけですが笑
その他にもメーカーズプレートやエンド表記の取り付け、ナンバーのインレタ化などを行いました。
・まとめ
初めての加工項目も多く、塗装も綺麗にできたとは言えません。
模型は経験が大事ですからね…失敗も私は前向きに捉えております。
皆様もどうでしょう?これを機にロクサンを弄ってみては。
おそらく泣きたくなると思いますよ(深い意味はない)
- 2015/01/18(日) 20:09:06|
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前回の記事の続きです。製品の側面の写真もありますので、今回加工した箇所と照らし合わせて見るとわかりやすいかと。
●加工してみた

通路側から説明させていただきます。
まず、前回指摘した通り客扉と客室部分の通路窓の幅を広くしました。
製品の窓割りではショーティーせざる終えなかった部分ですね。
実車はエンブレムの周りが何もない何ともいえない感じがありますので…。
それから、大窓の数を減らして窓のない部分の幅を広めてみました。
正確に縮尺すると広すぎて、逆に不自然になると判断して幅を若干狭めています。
尚、方向幕・サボとルーバーの位置関係がおかしかったので内側に移設しました。
Bトレの引き戸車は大方、方向幕類の位置が不自然なほど外側に寄っています。
全車にやるのは骨が折れますが、今回のような場合のみ行うことにしてみました。

続いて寝台側です。
こちらはエンブレムさえ入ればいいので、側灯とシャワー室のルーバーを削っています。
また、お気づきの方はいるでしょうか。
ロビー部分の窓自体も内側(左側)に若干ずらしています。
これは、通路側の窓との位置関係を合わせるために行いました。
図面が手元にないので断言できませんが、寝台側と通路側の大窓の位置関係は正しいはずですので笑
今回、初めて客車1両をピックアップして記事にしてみました。
普通に組むだけなら製品をそのまま使えばいいだけですし、ましてこの車両は本来弄る必要はありません。
ですが、自分の解釈でオリジナルの車両を作る新たな喜び?のようなものに出会えました笑
今後も機会があれば北斗星客車1両1両を記事にしていければと思います。
…北海道編成は手元に自分の写真がないので厳しいかもしれませんがね。
~オマケ~
通路側の写真

エンブレム周り

窓の無い部分

前位側
- 2015/01/11(日) 20:25:18|
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新年一発目からよく分からないタイトルかもしれませんね笑
スハネ25 503とはこんな車両です↓

見ての通り、札サウ所属の北斗星用客車になります。
この車両はいわゆるニュー北斗星のグループで、増備車です。
それまでの501、502とは種車が違うため様々な差異が見られます。
要は変態です。
●考察1 寝台側

製品の側面になります。少々見づらいかもしれませんが、上の全景写真も併せて見て頂くと、説明が少し分かりやすくなるかもしれません。
ではいよいよ本題に入りますね。
この車両はバンダイが製品化した北斗星客車の中でもまともに組める数少ない車両です。
雨樋も合っていますし、クーラーもAU76(新型)をしっかり積んでいます。オマケに点検蓋も交換された姿ですから、現行編成を組むには申し分ないかと。
では何が問題なのか。それは
エンブレムが入らないことなんです。
製品は大きな窓(ロビー部分)横に側灯、その横にルーバーがモールドされています。実車はこの間にエンブレムがあるので、丁度ショーティーされて省略されてしまっています。
ちなみに製品のパッケージにはエンブレムが入っていますね。あの位置では本来おかしいのです。
もっとも、この辺りのこだわりは完全に私個人の価値観ですので、バンダイにまったくもって非はありません←ここ重要ですよ
とはいえ、エンブレムを正しい位置にしっかりと入れてあげたいところです。
●考察2 通路側

製品の右側の小さい窓が客室部分、左側の大きい窓がロビー部分になります。
オハ25-551と同じ、大きめにとられた窓が連続する実車の雰囲気をよく再現してきたと思います。
…が。先日、チームのメンバーと話していて、実はあまり似てないのでは?という結論に至りました。
実車は客室部分とロビー部分の間にある窓のない部分が広めに取られています。ですが、製品は大窓を2枚入れたために狭くなっています。加えて、客扉と窓の距離が縮まっています。
「そんなんショーティーの解釈やろ」と言われる方は大勢いると思います。実際、大窓を2枚入れようとした場合、このような窓配置にせざるおえません。
しかし、ここで新たな疑問が生まれました。
大窓2枚っておかしくないですかと。

寝台側と通路側の窓関係が一致していないことは、自分で改造した場合多々あります。
あえて実車の雰囲気を出すために無視することもありますからね(スハネ25 501,502はそうしたほうが良い)
ですが、このスハネ25 503は寝台側の大窓と通路側の2枚目の窓が一致しています。
一方、通路側のもう1枚の窓は客室部分にまで干渉してしまっています。
これではおかしいんですよね…。
先ほど、実車の雰囲気を出すためには~と述べましたが、私にとってのスハネ25 503の印象は窓の無い、広く開いた部分なんです。
それに加え、窓位置を合わせてきている以上、バンダイは一致した位置にあることに気づいているはずなのです。
長々と書いてしまいましたが、要は製品に納得できなかったことを言いたかったのです笑
次回は弄ってみます。
- 2015/01/04(日) 20:22:58|
- Bトレ・北斗星
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